新潟産2種類の米粉でシフォンケーキの試作&食べ比べ!
お米農家のお嫁さんが教室を受講した2つの理由とは?
先月、新潟から三日間連続で教室に習いに来て下さった生徒のBさん。お米農家のお嫁さんです。有機栽培のお米を作っていて、お米の他、それを米粉にしてパスタや、麺類、ホットケーキミックス、たこ焼き等に加工して販売しているそうです。
そんなBさんが工房Karinのシフォンケーキ教室に参加した理由は2つあります。
1つ目の理由は、今後シフォンケーキも販売したいので作り方を覚えるため。自分で試作を重ねる時間もないので、習った方が早いと思ったそうです。
そして2つめの理由は、Bさんが自家栽培している2種類の米粉がシフォンケーキに向いているかどうか試作をするため。
1種類は新之助という品種、もう1種類はコシヒカリです。
コシヒカリは有名で、我が家でもよく食べている品種ですが、新之助という品種は初めて耳にしました。
調べてみると、新之助は平成29年に一般販売されたばかりのニューフェイスです。新之助を開発した新潟県によれば、暑さにも強くて古米かもしにくい。つまり天候や保存期間による品質劣化が起きづらいという特徴があるそうです。
そして何より、「コシヒカリとはベクトルが異なる美味しさを提供する」というコンセプトで開発され、コクと甘み、そして味の厚みに特徴があるとのこと。そして新之助のお米は発売するとすぐに売り切れてしまう程人気だそうです。
新潟産コシヒカリとの味の違いが、シフォンケーキにはどう影響するのでしょうか?
新之助に興味のある方は、こちらをご覧になってみて下さい。
http://shinnosuke.niigata.jp/
早速2種類の米粉を使って試作してみました。
試作と食べ比べ・・・それぞれの個性を実感できる結果に
まずはコシヒカリと新之助、それぞれの米粉をチェックしてみます。どちらも超微粒子で見た目はほとんど同じ。今回は違いが分かるようにプレーンを試作しました。材料は全て同じ量、作り方も全く同じです。
しかし、実際に作ってみると米粉と他の材料を混ぜている段階で違いを感じました。新之助の方が生地がさらっとした感じ。焼き上げが終わり、オーブンから取り出すとコシヒカリの方が良く膨らんでいました。
食感はコシヒカリがしっとりふわふわであっさりとした味、新之助は米粉の甘みが感じられ、もちもちしていて今までにない食感。
基礎コースや応用コースの教室に来られている生徒さんや我が家の夫や子供たちにも試食してもらった結果、それぞれに特徴があってどちらも美味しい。販売していたら両方買ってみたいとのことでした。
お米の品種や水分量等の違いもあり、食感が違ってくるけれど、それぞれに特徴があるので、それを生かしたシフォンケーキを味わうのも楽しみのひとつではないかと思います。
米農家Bさんの感想です。
・レッスンの時間を、全て自分の都合に合わせて貰えて助かりました。
・メレンゲの状態や生地の混ぜ方等のポイントがよく分かりました。
・ホイッパーやゴムべら、電動ミキサーなど、シフォンケーキ作りに適した道具の選び方などが分かりました。
・丁寧で見栄えの良いラッピングも知ることが出来て勉強になりました。
・3回目のレッスンで作った2色シフォンも色々なフレイバーで作ってみます。
等の感想を頂きました。
1日目のレッスンで卵黄生地と卵白生地の混ぜ方が難しいと何度も仰っていたBさん、2日目のレッスン時にはそれが難なく出来ていてビックリ! 何と、前日宿泊先のホテルで寝る前に部屋にあった器で混ぜ方の練習をしたそうです。
そして、ご自宅に戻られてから早速シフォンケーキ作りましたとの事で、写真を送ってくださいました。
それがこちらの画像です。
前向きでとても熱心なBさん、来年には工房を構え、コシヒカリと新之助、2種類の米粉で作ったシフォンケーキを販売したいと意欲的です。是非がんばって頂きたいなと思っています。
お米の個性が伝わるシフォンケーキ作りを目指します。
先月も試作に関する投稿をしましたが、お米の品種による食感や味わいの違いなど、それぞれに特徴があることを改めて実感しました。違う米粉で作ったシフォンケーキを食べ比べする機会があれば、是非試してみて下さい。きっと新たな発見があると思います。
ただ、食べ比べ出来る機会はあまりないかもしれません。それなら、自分でシフォンケーキを作れればご家族や好きな人を集めて食べ比べも出来ますし、自分好みのケーキを作るという楽しみも増えます。
工房Karinではシフォンケーキ教室を定期的に開催しています。まずはお気軽にお問い合わせ下さい。
シフォンケーキ作りのコツを学んでみませんか?
道具の扱い方から、材料の混ぜ方、焼き上げ、ラッピングなど少人数で丁寧にお教え致します。